ライザップに見る、「結果にコミットする」意味

「結果にコミットする」

ご存知の方も多いかと思います、あのライザップのコンセプトです。
視覚に訴える劇的な痩せっぷりと、独特のBGMを用いたインパクトあるCMで、
お茶の間を賑やかしてきたのは記憶に新しいかと思います。

ライザップグループのビジョンは「自己投資産業でグローバルNo.1ブランドとなる」。
徹底した食事管理・運動管理で一世を風靡しているジム事業を柱に、ゴルフ、英語と着々と業容拡大しています。
今後も事業範囲を広げていくのだろうと思っていた矢先、先日以下のような記事を見かけました。

 

【ライザップ料理教室でベテラン主婦の自信が崩壊】
(全く知りませんでしたが、料理事業に進出したのは2016年11月のようです)

 

個人的に、料理という分野に踏み込んだことに衝撃を受けました。
これまでの事業では

 ・ ジムは体重、スリーサイズetc.
 ・ ゴルフはスコア
 ・ 英語はTOEIC等の点数

と「明確にわかりやすく測れる」つまりコミットに対して、達成できたかがクリアにわかる領域でした。
一方で料理という「わかりにくいし本当に測れるの?」というコミットしても達成されたか曖昧な
領域に踏み込んだところに、興味を持ちました。
「結果にコミットする」レベル感がジム事業とは全く異なるように感じられます。

ライザップが最初の事業を料理にしていたら、全く勝機がなかったでしょう。
しかし、ここまで3つの事業で培ってきた信用があるため、満を辞して勝負!という決断なのだと思います。

 

 

これに似ているなと私が思うのは、ユニクロです。
過去を遡ると、低価格で機能性の高いフリースを「安いが、素材はしっかりしており、機能性が高い」
ということを売りにして爆発的な売上を稼いでいました。
特に「機能性が高い」ということで支持者が増えていったように記憶しています。
その後少し値がはるものの、デザインに拘った商品を投入してきました。

私は当時「そこはユニクロのポジションじゃないだろう。良さを殺してしまっている」と思っていました。
しかし、改めて考えると、「機能性が高い」ということにコミットがなされているので、多少高くとも、丈夫かつデザイン性がいいならOK、という「顧客心理を想定したストーリー」を描いていたのかもしれませんね。

 

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情報が氾濫し、しかも短期間での意思決定を求められる現代において、
人は知らぬ間に刷り込まれた「信用」を土台に評価・意思決定をしています。
むしろ、そのような「省エネ」での決断を欲していると言っても過言ではありません。

 ・ ユニクロは機能性が高い 機能性は間違いない、デザインも競合とトントン、価格はやや安めだし買ってみようかな?
 ・ ライザップは結果にコミット 一見するとコミットが難しそうな分野、でもライザップだから平気?

上記のように、刷り込みたいメッセージとその後の展開ストーリーを考え、戦略的に「信用」を獲得していくことが重要です。
この環境下では「結果にコミットする」こと、またコミットする「順番」が味噌になります。

 

 

これは個人に置き換えても全く同じことが言えます。

 ・ 小さな仕事で成果を残す 大きな仕事を任せられる
 ・ 現職で経験を培う、資格を取得する 自己実現のできる仕事に就く

自分がやりたいことに対して、どういったキャリアを歩むべきなのか、何に投資をするのか
戦略的に考え、「信用」を積み重ねていくわけです。

キャリアというと肩肘を張ったイメージがありますが、ストーリと読み替えると、
少し身近に感じられるかもしれません。

「人生という物語において、自分はどんな主人公でいたいのか、そのストーリーを成立させるために、
何にコミットするのか」という風にポップに考えてみるとイメージしやすいでしょうか。

 

 

ここ数日残暑が厳しいですが、夏も終盤。
秋の夜長に「人生のストーリー」と直近「結果にコミットする」ことを考えてみてはいかがでしょうか?